開業を考え始めたきっかけを教えてください。
外科医として20年以上、訪問診療のクリニック管理者を8年ほど経験してきた中で、より地域に寄り添ったかかりつけ医を実現したいという想いから、幼少期にゆかりのある東京都城南地区での開業を考えはじめました。新規開業の場合は、設備や運転資金などの投資コストが多く必要なことや、軌道に乗るまでの時間がかかること、希望のエリアではすでに多くの診療所があることなどの理由から、既存の診療所を引き継ぐ承継開業での開業形態が可能な案件を探し始めました。いくつかの業者より案件を紹介してもらいましたが、エリアは良くても、譲渡希望価格が割に合わないなど条件が合わないことが続きましたが、メディウェル社より頂いたオファーメールが私の理想の条件に近そうだったので、詳細を希望し、具体的な承継開業の検討を開始しました。
承継開業を選んだ経緯や、決め手はなんでしょうか?
城南地区で開業したいという想いが強かったので、当初は新規・承継を問わずに探していました。新規開業物件の場合は、建物の完成予定が3年後となるなど、私の開業希望時期と合わないことも多々ありました。最終的な決め手は開業のタイミングだったようにも思います。理想に近い場所で、既存の患者様を切れ目なく引き継げる条件が整ったことで、承継開業を決意しました。
承継開業に至るまでに特に大変だったことはありましたか?
診療所を引き継ぐ日の2週間ほど前まで勤務をしていたため、日々の診療と開業の準備を同時進行させるのに苦労しました。また、開業してからも「そうか。これも自分で準備しなければいけないのか」と勤務医と開業医の違いに気づかされることが多く、日々大変です。ある程度業務範囲が広がることは想定していたのですが、開院前日にレジを確認したら釣銭の用意ができていませんでした。今となっては笑い話ですが、事務スタッフの方が当たり前のようにやってくれていた業務も自らやっていかなければならないと実感する日々が続いています。
メディウェルを利用してよかったことは?
前身の診療所から診察を切れ目なく引き継ぐための行政対応や、医師会・医療機器の引継ぎ、地権者様との調整などを仲介していただけたのは助かりました。働きながらの対応だったため、自力ですべて対応するのは難しかったと思います。保健所や厚生局などの行政対応はやりとりが複雑かつ提出書類も多いのですが、メディウェル社に依頼することで、スムーズに進めることができました。また、承継開業だと、診療範囲によって継続して使用する医療機器、使用しない医療機器が出てきます。特に使用しなくなる医療機器については双方で調整が必要(処分など)という話がありましたが、間に入ってもらい、医療機器メーカーやリース会社などと交渉が順調に進んだおかげで、双方が納得できる着地点を見つけることができたのでは、と感じています。
私のケースの場合は、譲渡側の診療所とは別に「地権者様」との調整もポイントでした。利害関係がからむ当事者間では言いづらい場面において、間に入っていただけたおかげスムーズに事が進んだのではと思っています。