承継開業

勤務医として働きながら希望のタイミング・立地での開業を実現!

譲渡スキーム
個人クリニック ⇒ 個人開業
エリア
東京都
施設区分
クリニック
科目
内科 外科
売り手の状況
開業後約23年診療。
70才代半ば後継者無し。
買い手の状況
自身にとって地の利があるエリア(知っている場所)で、新規開業もしくは承継開業を検討

開業を考え始めたきっかけを教えてください。

外科医として20年以上、訪問診療のクリニック管理者を8年ほど経験してきた中で、より地域に寄り添ったかかりつけ医を実現したいという想いから、幼少期にゆかりのある東京都城南地区での開業を考えはじめました。新規開業の場合は、設備や運転資金などの投資コストが多く必要なことや、軌道に乗るまでの時間がかかること、希望のエリアではすでに多くの診療所があることなどの理由から、既存の診療所を引き継ぐ承継開業での開業形態が可能な案件を探し始めました。いくつかの業者より案件を紹介してもらいましたが、エリアは良くても、譲渡希望価格が割に合わないなど条件が合わないことが続きましたが、メディウェル社より頂いたオファーメールが私の理想の条件に近そうだったので、詳細を希望し、具体的な承継開業の検討を開始しました。

承継開業を選んだ経緯や、決め手はなんでしょうか?

城南地区で開業したいという想いが強かったので、当初は新規・承継を問わずに探していました。新規開業物件の場合は、建物の完成予定が3年後となるなど、私の開業希望時期と合わないことも多々ありました。最終的な決め手は開業のタイミングだったようにも思います。理想に近い場所で、既存の患者様を切れ目なく引き継げる条件が整ったことで、承継開業を決意しました。

承継開業に至るまでに特に大変だったことはありましたか?

診療所を引き継ぐ日の2週間ほど前まで勤務をしていたため、日々の診療と開業の準備を同時進行させるのに苦労しました。また、開業してからも「そうか。これも自分で準備しなければいけないのか」と勤務医と開業医の違いに気づかされることが多く、日々大変です。ある程度業務範囲が広がることは想定していたのですが、開院前日にレジを確認したら釣銭の用意ができていませんでした。今となっては笑い話ですが、事務スタッフの方が当たり前のようにやってくれていた業務も自らやっていかなければならないと実感する日々が続いています。

承継開業までの流れ

■ご案内から開業まで: 10ヵ月間

12月上旬
  • メールでの問い合わせ、案内
  • 詳細相談を開始
12月下旬
  • 秘密保持誓約書締結、実名公開
  • 譲渡側院長先生と面談実施
1月
  • 譲受を具体的に検討開始
2月
  • 事業計画、資金計画の確認
4月
  • 基本合意締結
6月
  • 保健所、厚生局への事前打ち合わせ(遡及申請)
8月
  • スタッフとの引継ぎ面談の実施
9月
  • 譲渡契約締結
10月
  • 承継開業(診療開始)

メディウェルを利用してよかったことは?

前身の診療所から診察を切れ目なく引き継ぐための行政対応や、医師会・医療機器の引継ぎ、地権者様との調整などを仲介していただけたのは助かりました。働きながらの対応だったため、自力ですべて対応するのは難しかったと思います。保健所や厚生局などの行政対応はやりとりが複雑かつ提出書類も多いのですが、メディウェル社に依頼することで、スムーズに進めることができました。また、承継開業だと、診療範囲によって継続して使用する医療機器、使用しない医療機器が出てきます。特に使用しなくなる医療機器については双方で調整が必要(処分など)という話がありましたが、間に入ってもらい、医療機器メーカーやリース会社などと交渉が順調に進んだおかげで、双方が納得できる着地点を見つけることができたのでは、と感じています。
私のケースの場合は、譲渡側の診療所とは別に「地権者様」との調整もポイントでした。利害関係がからむ当事者間では言いづらい場面において、間に入っていただけたおかげスムーズに事が進んだのではと思っています。

仲介会社として、
サポート(工夫)したポイント

承継開業の場合は、営業権(のれん代)の評価が、進捗のポイントの1つになると思います。譲渡側は、長年にわたり築き上げた患者様との関係性を重要視するケースがあるかと思いますが、譲受側は、その関係性は理解できるものの、引き継いだ後も来院してくれるのかについては未知数であることが多いため、双方が納得できる条件と、継続した患者様の来院につなげるための協力を得られるようなサポートを心掛けました。今回のケースでは、双方の先生方のご協力のもとで準備が進みましたので、円滑な承継開業につながったのではと思います。
資金調達面では、承継開業のケースにおいては、融資の前例がない金融機関(支店)では、話が進みにくかったり、金利や返済期間、据え置きなどの条件がよくない場合もありますが、医療機関への融資実績が豊富な金融機関を見極めてご紹介し、交渉を進めることで話がスムーズに進むよう工夫しました。
承継開業後、数か月が経過しましたが、現在でも以前のクリニックの患者様が来院され、開院が口コミで地域住民に広まっている様子を伺い、よかったと思っております。